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樋口と渡辺
2008/04/06(Sun)
先日、小学校の同窓会があってね。

5年生と6年生のときの担任だった斎藤先生と我々は久しぶりの再会を果たしたわけです。

で渡辺っていう奴が来てたのよ。

小学生のときは太ってたんだけど、激ヤセしててさ何かカッコ良くなってたんですね。

まあ俺達はそいつのことを何となく渡辺って分かるんですけど、

先生はあれから8年経ってるわけでして、

その間もたくさんの生徒の担任をしてるわけで、

まあ無理もないことなのかもしれませんが渡辺のことを樋口と勘違いしてるんですよ。

樋口っていうのはその場にはいなかったんだけど確かに俺達の同級生で、かなりの痩せ型、当時渡辺と仲良かったからごっちゃになちゃったんでしょう。

まあ言えることは確かに二人ともインパクトは薄い方だったんですよ。

先生は渡辺のことを樋口君って呼び続けるわけです。

「樋口君、ちょっとビールついでくれる。」

「樋口君、ちょっと席詰めて。」

また渡辺が地味な割に先生の隣とかを陣取ってるから、

なんかちょっとパシられてるの。

そして名前さえ間違えられてるっていう最悪な状況。

渡辺もさ、ビールとか注ぎ終わって先生に渡してから「ってか樋口じゃねえし!!」

って先生に軽くツッコミ入れるくらいのことをすりゃいいのに、

もう、はい。私は今日は樋口です。って感じで訂正とか一切しないのね。

でも俺達は彼が樋口じゃなくて渡辺だって完全気が付いてるから、

彼が樋口君としてパシられる度に、なんか気まずい感じになるわけです。

で岡崎と天がさ、俺に向かってお前ちょっと可哀想そうだからどうにかしてやれとかいう雰囲気を出すのよ。

いや〜先生彼は樋口じゃなくて渡辺ですよ〜って言うことも出来るけど、

それじゃあ余りにストレート過ぎるじゃん。先生を傷つけかねないじゃん。

だからさ〜、

渡辺の横に座ってさ、

軽い昔話ですよ。

「あのとき、岡崎がさ〜……したとき先生理不尽ににめっちゃ怒りましたよね〜。なっ渡辺!!」

なっ渡辺!!のところで樋口とされている渡辺の肩をポンと叩き、

こいつは渡辺なんだぞと知らせて一仕事完了。

かなりベタだけどお前よくやったみたいな雰囲気もあり、

これで先生も気が付いてくれただろう。

と思った瞬間、

「樋口くん、サラダ取って!!」

もう今日からお前は樋口になれっ!!
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